2019.10.21 11:37印南野の万葉の森香具山と 耳成山と 闘(あ)ひし時 立ちて見に来し 印南国原 中大兄皇子香具山と耳成山が争った時、(出雲の神が仲裁のため)見に来たという印南国原だよ、ここは。万葉集巻一、大和三山の妻争いをうたった長歌の反歌です。播磨国風土記では、出雲の阿菩大神が仲裁にきたが、争いが収まったため...
2019.10.16 10:48紀人羨しも きひとともしも飛び越え石から真土の集落に上がってきました。上空から西側を望むと、住宅が並ぶ向こうに紀ノ川が流れ、森の中に太陽光発電施設が作られていたりして、万葉の昔をしのぶ感じにはなれません。でも集落の中の道は急な上り下りがあったりして、古代の旅人にはアクセントのか、難所だったのか。
2019.10.15 12:55真土山 紀伊への道行き真土山ははっきりしたピークを持つ山というより、大和と紀伊を分ける壁のような存在だったように思えます。飛び越え石の上空から東側を望むと、尾根の上にホテルがあって、その向こうが五條市、大和国になって、さらに向こうに高見山をはじめとする吉野の山々が望めます。
2019.10.12 05:16飛び越え石と神代の渡し場「馬なずむ」の歌碑がある隅田駅は、駅舎からホームまで全体にかわいい絵が描かれています。2011年、地元の隅田中学校美術部の部員と卒業生たちが、8ヶ月かけて完成させた労作です。もともと落書き防止のためのアイデアだったようですが、8年経っても鮮やかで、隅田八幡宮のお祭りなど、地元色豊...
2019.10.11 12:49真土山〜橋本市と万葉吉野川が紀ノ川と名を変える、和歌山県の東端の橋本。ここには、万葉集で8首もの歌に詠まれた真土山があります。市の玄関口、JR・南海橋本駅には、この街に縁の深いの漫画家・楳図かずおさんの「まことちゃん」と並んで、万葉歌碑が建っています。
2019.10.10 12:36明日香川 明日も渡らむ万葉集には、飛鳥川(明日香川、あすか川)が出てくる歌が少なくとも18首あります。7世紀を通じて王宮があり、乙巳の変や壬申の乱など激しい権力争いの舞台ともなった飛鳥。吉野と大和国中を隔てる高取連山に源を発し、栢森、稲渕といった集落を経て、飛鳥古京を東西に横切る飛鳥川は、大宮人たちが...
2019.10.04 11:15藤原京と四方を囲む山雷丘から少し北に進むと、飛鳥古京とは少し違う「空き地」に行き当たります。一部は田んぼになっているけど、おおむね原っぱで、そこここに遺跡を示すらしい柱がある。ここが持統天皇が694年に日本初といっていい本格的な「みやこ」を置いた藤原宮跡です。
2019.10.03 10:22明日香 田居から都、そして田居この時期、葛城古道に劣らず彼岸花に彩られる明日香村。橿原市から南へ向かうと、藤原宮跡から広がる田んぼの中に、ぽっかり盛り上がった丘に出会います。
2019.10.01 11:48九品寺の彼岸花と「いちし」の花葛城古道沿いの至る所で咲いている彼岸花。ほとんどは田んぼの畦でレッドラインを描いていて、群落にはなっていないのですが、九品寺の前では田んぼ一枚分を埋め尽くす彼岸花が見られます。9月末、大和三山をバックに満開を迎え、カメラを構える人でいっぱいでした。
2019.09.30 14:50葛城・一言主の彼岸花と高天原今年の彼岸花は秋分の日より一週間ほど遅れているようです。9月の終わりにかけて、葛城古道や飛鳥といった大和の田園地帯では、よく実った稲穂で金色の田んぼの畦に、赤いラインが鮮やかに走っている風景が見られました。この写真は葛城・一言主神社の参道の両側に広がる彼岸花の群生です。
2019.09.27 12:31磐余池を《見る》「磐余の池に鳴く鴨を‥」の歌碑がある吉備池廃寺から南西に800メートル行くと、磐余池の候補地として発掘が行われた場所に着きます。東池尻・池之内遺跡です。約300メートルにわたり延びる高さ2〜3メートルの土手状の高まりで、10年前から発掘調査が行われ、人工的な堤であることが確認され...